マイナーゲーム機好きSのレゲー話 | 三十路のエキサイティングホビーマシン!PCエンジン特集【前編】

昨年30周年を迎えた家庭用8ビットゲーム機の最高峰「PCエンジン」。
PCエンジンが残した数々の名作ソフトにはとても思い入れがあります。
世界初となるCD-ROMの採用や、無理矢理アーケードゲームを再現する「アーケードカード」などなど
8ビット機で出来ることの限界を超えまくっていた点も非常に面白かったです。
1987年10月30日に登場したPCエンジンは8ビット機の中では最高のグラフィックとサウンドを持っていました。
ファミコンの牙城を崩すか注目されていましたが、
高性能であってもファミコンの地位を揺るがすことは出来ませんでした。
しかし、PCエンジンが先駆けてCD-ROMを採用したことは次世代機のヒントとなり
ゲーム機の発展に大きく貢献したと思います。
今回は密かに時代の先を行ってたゲームハードの名機「PCエンジン」を振り返ってみたいと思います。
★発売当初は盛り上がりに欠けていた!?
まずローンチタイトルは「ビックリマンワールド」と「上海」でした。
「ビックリマンワールド」は当時人気を博してたビックリマンのゲームなので、そこそこビッグなタイトルでした。
しかし、これはセガがアーケードで出してた「モンスターワールド」のキャラを
ビックリマンに置き換えたもので、ゲームは確かに面白いが話題を呼ぶには少し弱かったかと思います。
オリジナルのままだったら神移植!と言われたかもしれません。
「上海」は私は好きですが、オッサン臭いゲームなのでこれを最初にもってきたのは理解しがたいです。
ローンチタイトルだったが1ヶ月遅れて発売されたアクションゲーム「THE 功夫」も微妙でしたが、
グラフィックは当時最高の出来でした。
密かにブルース・リーVSジャッキー・チェンを実現した訴えられそうなアクションゲームです。
ゲームがイマイチでファミコンの「スパルタンX」をプレイしたほうがまだ面白いです。
後に「ジャッキーチェン」のゲームが出てますので、
しっかりとしたアクションゲームを楽しみたいならそちらをぜひ。
次に出た「カトちゃんケンちゃん」もグラフィックは話題になりましたが、
速攻でクソゲーという情報が耳に入りました。
後にプレイしたときに「所さんのまもるもせめるも」のような出来の悪さにがっかりしました。
PCエンジンの最初のキラータイトル「R-TYPE」は完璧に近かったですが、
当時ROMの容量に限界があったためソフトを2つに分けないといけませんでした。
一応ヒットしたと思うのですが、2つ分かれたことで
PCエンジンの購入を思いとどまった方もいるかと思います。
あとこれがもし「スーパーグラフィックス」対応で1つのソフトになっていたら最高だっただろうな
と思うことがあります。
多人数プレイに必要なマルチタップは本体と同時に発売されましたが、
対戦が燃えるゲームがなかなか出てきませんでした。
マルチタップ対応ソフトは最初は「遊々人生」「プロ野球ワールドスタジアム」
「パワーリーグ」「プロテニス ワールドコート」などが発売されました。
やはり「ボンバーマン」や「桃鉄」がないと買う気にはなりません。
【関連記事】マルチタップで燃えた最大5人同時プレイゲーム特集
★好移植でマニアの心を掴む!がハドソンは・・・
「R-TYPE」の話題が去った後はナムコ、タイトーがなかなかの好移植を連発していたかと思います。
ナムコの「ドラゴンスピリット」「オーダイン」「源平討魔伝」「ワルキューレの伝説」
タイトーの「究極タイガー」「タイトーチェイスH.Q.」「奇々怪界」「地獄めぐり」
などなどゲーセンのクオリティを出来るだけ落とさずに頑張ってくれたと思います。
【PCエンジン】ナムコのソフト一覧
【PCエンジン】タイトーのソフト一覧
PCエンジンはCPUはファミコンと同等でありますが、グラフィックチップの能力が高いため
色は最大512色同時発色でき、大きなキャラでも処理落ちもしにくいです。
このグラフィックチップのおかげでクオリティを大きく下げずに移植が出来たのです。
ついでに海外版PCエンジンが「ターボグラフィックス16」という名になったのは
グラフィック処理が16ビットだったからです。
で、中心となるべきハドソンは地味であるが「ネクタリス」「ダンジョンエクスプローラー」
という名作を生み出したが微妙なゲームも多かったです。
ハドソンの看板ソフトがようやく出始めたのが本体発売から2年後、
1989年末にようやく大幅に進化した桃鉄「スーパー桃太郎電鉄」が発売されます。
翌年1990年末に「ボンバーマン」も発売されマルチタップによる
対戦が盛り上がれるようになりましたがそれでも苦戦が続きます。
今ではビッグタイトルのソフトですが、当時はまだ発展途上で大きな話題にならず、
「PCエンジンでも出たんだ」ぐらいの反応でした。
せめて対戦ができる「ボンバーマン」をもっと早く出していれば
PCエンジンの評価は変わっていたかもしれません。
「ボンバーマン」の5人同時対戦は当時すごい衝撃を受けました。
これは今プレイしても確実に盛り上がれます!
【PCエンジン】ボンバーマン ソフト一覧
【PCエンジン】スーパー桃太郎電鉄 ソフト一覧
★名機か?迷機か?「スーパーグラフィックス」の爆誕!
1989年にグラフィックチップを2個搭載した上位互換機「スーパーグラフィックス」が登場した。
グラフィックチップを2個搭載することで巨大なキャラを表示したときに起こるチラつきを
押さえることができましたが、対応させるにプログラミングしにくいため
対応ソフトはたった6本しか発売されませんでした。
「ダライアスプラス」を除いて専用ソフトは「スーパーグラフィックス」が無いと遊べません。
既に本体を持ってた人はまた本体を買うことになるので拡張バスでなんとかならなかったのでしょうか?
「ダライアスプラス」は言わずと知れた名作だが、他のSG専用ソフトはどうだったか?
もちろん名作があります!
「大魔界村」は当時としては大容量8メガロムを使い、VRAMも2倍あったので
メガドラでは削られた部分の再現が出来ているため完成度が高いです。
BGMだけはFM音源のあるメガドラのほうが雰囲気が良いかと思います。
オリジナルのSTG「オルディネス」はスーパーグラフィックスを最大限に活かした隠れた名作STGです。
「R-TYPE」の外伝として開発がスタートしたため、なんとなくそれっぽいとこも見られます。
8メガロムを使って細かく描かれたグラフィックが素晴らし過ぎて、
まるでアーケードゲームをプレイしているかのような感覚になります。
SG専用ソフトの中古で一番高値が付いているのは「1941 COUNTER ATTACK」でしょう。
当時家庭用ゲーム機で「1941」がプレイできたのはスーパーグラフィックスだけです!
これも8メガロムを使っているのでなかなかの好移植です。
2人同時プレイ可能でしたが、同時プレイでもキャラがチラつかないか試したいですね。
【PCエンジン】1941 COUNTER ATTACK(SG専用)
★迷ハードが次々と爆誕!
「スーパーグラフィックス」もなかなかの迷ハードであるが、それより酷い物もありました。
「PCエンジンシャトル」は謎のデザインの廉価版PCエンジンです。
「CD-ROM2」やデータセーブに必要な装置「天の声2」に接続出来ないなど
大きな難点もあったため売れませんでした。
これが発売された翌月にさらに「コアグラフィックス」が発売されている。
「コアグラフィックス」は正統なマイナーチェンジだったが、「PCエンジンシャトル」とは何だったのか?
でもこれが後々とんでもないプレミア価格が付く時がくるかもしれない!?
「PCエンジンGT」はゲームボーイを意識した携帯ハードですが、
カラー液晶のためゲームギアと同じくバッテリーの持ちが悪いという問題を抱えてました。
グラフィックが縮小されるためか、一部のゲームでは文字が潰れるという現象もありました。
価格が4万円以上ということで高額ハードの代表のひとつでした。
「PCエンジンLT」はTVチューナーが内蔵されており、CD-ROM2を接続出来る拡張性も備え、
さらに外部入力端子を備えているのでモニターとしても使える究極の高額ハードでした。
しかし、電池が使えなかったので携帯性ゼロという点が非常に痛いです。
お値段ほぼ10万円!!今でも中古価格はそのくらいします。
そんなこんなで初期は迷ハードで試行錯誤が繰り返されていたのですが、
PCエンジンは世界初の家庭用CD-ROMゲーム機として進化を遂げていきます!
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