社会
【内容紹介】
シリーズ「あいだで考える」
不確かな時代を共に生きていくために必要な
「自ら考える力」
「他者と対話する力」
「遠い世界を想像する力」
を養う多様な視点を提供する、
10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。
著者は公園のテントに20年以上暮らし、ほかのホームレスたちと共に生きる場をつくりながら、ジェントリフィケーションやフェミニズム、貧困などをめぐる活動をしてきた。
本書では、公園や路上での生活や、ほかのホームレス女性たちとの営み、街の再開発とそれに伴うホームレスの追い出しなどを伝え、現代社会の風景の中の「見えているのに見えないことにされているもの」「隠されているもの」「消されたもの」について、読者に語りかける。
(装画:いちむらみさこ)
【目次】
※制作中のため、変更の可能性があります。
はじめに
1章 公園のテント村に住みはじめる
どの地図にも載っていない村
物々交換カフェ「エノアール」と「絵を描く会」
女性のためのティーパーティー
2章 ホームレスでいること
公園や路上での暮らし
ホームレス女性の集まり「ノラ」
街の再開発とホームレスの追い出し
石を投げてきた中学生と話したこと
3章 わたしたちのゆれる身体
なぜ、公園や路上にとどまるのか
土地の所有、物の所有
ゆれる身体
4章 切り抜けるための想像力
「R246星とロケット」と「246キッチン」
壁をよじのぼる野宿者たち
見えることと見えないことのあいだで
手紙 --少し離れたそこにいるあなたへ
見えるものと見えないもののあいだをもっと考えるための 作品案内