ドイツエッセイ・随筆
【内容紹介】
東北大学や岩手大学で開催された異文化接触研究会の成果を総括。
各著者が「明治期に翻案されたグリム童話の東北地方での再土着化」、「詩人バッハマンが異国に触れたときに紡がれた言葉」、「T.S. エリオットと印象主義絵画接触の軌跡」、「革命詩人の妹ルイーゼ・ビューヒナーが触れた女権運動」、「明治期にドイツの地理雑誌で紹介された日本像」というテーマで、文学や文化が未知の存在に触れた際に起きた文化現象について論究する。
【目次】
グリム童話の日本における再話と土着化について
川村 和宏(岩手大学人文社会科学部教授)
「厳しい南と対峙する」 インゲボルク・バッハマンの詩
『アクラガス川のほとりに Am Akragas』について
風岡 祐貴(北里大学一般教育部准教授)
『荒地』における印象主義:色彩と光の反映を中心に
酒井 紀行(東北学院大学非常勤講師)
革命・自然科学・処世術:
父から兄妹へ引き継がれたもの・引き継がれなかったもの
竹内 拓史(明治大学経営学部准教授)
1868年から 1973年までのドイツ地理誌における日本
ヤグノ・ライク(弘前大学教育推進機構助教)