日本エッセイ・随筆
【内容紹介】
『概説・相良藩 領民の暮らしと政治』に引きつづき、このたび『小論集 人吉藩 領民のくらしと政治 II』を世に問うことになった。前著から実に十五年を経ての出版である。
【目次】
* 序文「一貫して庶民の側に立つ歴史観」上田精一/2
*「まえがき」尾方保之/8
第一章 人吉藩の行政と農民/10
第一節、人吉藩”白書”/10
第二節、人吉藩の石高と新田開発/30
第三節、上村麓掛の年貢米・畠銀・雑税の納入帳を読む/39
第四節、人吉藩の職人賃銀と賃米/49
第五節、人吉藩の酒と焼酎/56
第六節、鍋屋本館に残る「茸山騒動」の記録/64
第七節、人吉藩の臨時税とその背景/67
第八節、安政元年の人吉藩の財政 十一箇所御蔵算用惣目録/79
第九節、安政元年の人吉藩の財政『萬御算用帳』を読んで/89
第十節、人吉藩の借金と返済計画及び江戸経費節減計画/101
第十一節、「寅助火事」復興五千両の借金と返済の記録/113
第十二節、人吉藩の参勤交代の経費/133
第十三節、人吉の藩校「習教館」/144
第二章 人吉藩の主な災害/153
第一節、人吉藩の大水害/153
第二節、人吉藩の大ききん/164
第三節、人吉藩の地震/173
第三章 人吉藩の法令と農民統制/183
第一節、江戸時代前期の法令/184
第二節、人吉藩の犯罪と刑罰/210
第四章 会津戊辰戦争と人吉隊/236
第一節、戊辰戦争/237
第二節、幕末維新と人吉藩/239
第三節、会津戦争と人吉隊/243
*相良家主系図/254
*あとがき/
【著者略歴】
1937(昭和12)年、球磨郡上村(現あさぎり町上)に生まれる
1961(昭和36)年、熊本大学教育学部卒業
阿蘇郡・人吉球磨郡市の小中学校に37年間勤務
1998(平成10)年3月退職
現在 求麻郷土研究会 会長
相良古文書研究 会員
元 人吉観光案内人協会 会員
元 熊本県文化財保護指導委員
著書 『おはなし歴史風土記・熊本編』岩崎書店 1982年(共著)
『地域をつくる教育実践』明治図書 1984年(共著)
『図説・人吉・球磨の歴史』郷土出版社 2007年(共著)
『概説・相良藩』人吉中央出版社 2008年
『水上村誌 歴史編 第二巻「近世」』2012年(共著)