教育
【内容紹介】
2023年はSDGsの中間年であり、2024年から後半戦となる。SDGsの周知度が9割に達した今、SDGsの啓発の時代は終わり、今後はSDGsを具体的に推進する時期にあたる。そのためには表層的ではなく、その問題の歴史的な意義に立ち返って考え、理解と行動に移していくことが求められる。
本書の副題に〈現状・歴史そして未来をとらえる〉とあるように、第一部ではSDGsの前身となる地球サミット以来のSDの考え方や具体的な対策の変遷をふまえた2023年の[現状]ついて解説する、第二部ではSDGsに至るまでの[歴史]についてさらに深掘りする、第三部では2030年以降のグローバル課題がどのようになっていくのかの[未来]を展望する。
2016 年に日本で最初のSDGs本を書いた著者が、持続可能な社会を目指すすべての人々に向けてわかりやすく丁寧に論じた必読書。
【目次】
第一部 SDGsのルーツを探る
第1章 SDGs(持続可能な開発目標)とは何か?
第2章 持続可能な開発(SD)とは何か?
第3章 ミレニアム開発目標(MDGs)
第4章 ESD・地球市民教育
第二部 グローバル課題の戦後史
第5章 戦後4つのグローバル課題
第6章 南北問題-開発と援助
第7章 環境問題-公害と熱帯林
第8章 人権問題-「誰一人取り残さない」
第9章 東西問題-核と平和
第三部 SDGsの未来
第10章 2030年以降のグローバル課題
第11章 SDGsを「自分事」に
〈SDGs・グローバル課題関連年表〉
【著者略歴】
1953年東京生まれ。
上智大学名誉教授、日本社会教育学会名誉会員、(認定NPO)開発教育協会監事、(学)東京YMCA 学院評議員、龍ケ崎市最上位計画策定審議会副会長。
(財)日本国際交流センター、岡山大学、立教大学、上智大学を歴任。
専門は、開発教育、生涯教育、SDGs 論。
著書に『SDGs と開発教育』『SDGs とまちづくり』『SDGs カリキュラムの創造』(以上、学文社)、『グローバル時代の「開発」を考える』『18歳成人社会ハンドブック』(以上、明石書店)、『成人式とは何か』(岩波書店)、『SDGs と社会教育・生涯学習』(東洋館出版社)、他多数。