社会
【内容紹介】
あの伝説の名シーンは、いかにして生まれたのか?
日本映画屈指の名作『砂の器』公開から50年。
膨大な資料と証言から浮かび上がる、1974(昭和49)年の島根・木次線沿線ロケの実相。
風土・人・時代と作品の関わりから、ローカル鉄道と地域の記憶をつなぐ。
【目次】
第1章 「亀嵩」はどう描かれたのか
映像の中の「亀嵩」/今西刑事編/本浦父子編
第2章 1970年代の木次線と地域
なぜ駅にそば店ができたのか/木次線 激動の歩み/「持ち直し」の時代/合理化で変わった駅の姿
第3章 なぜ「亀嵩」が舞台になったのか
松本清張と亀嵩/リアルな出雲弁の秘密/映画化までの紆余曲折
第4章 地域の記憶をつなぐ
町にロケがやってきた/役場とエキストラ/意外なつながり/ヤマ場となった下久野ロケ/記憶を伝える宿/見えてきたもの/その後
【著者略歴】
1965年、島根県仁多郡横田町(現・奥出雲町)に生まれる。小学生の時、地元の木次線 八川駅で『砂の器』ロケに遭遇。1988年 NHK入局。ディレクター、プロデューサーとして、「プロジェクト X」「NHK スペシャル」などドキュメンタリー、情報・教養番組等の制作にあたる。2022年に退職、執筆活動に取り組む。