児童書
【内容紹介】
ペリーの黒船に圧倒された日本人は、開国後まもなく、オランダに注文して蒸気船をつくった。その第一号が咸臨丸だった。明治四年(1871年)まで14年間走りつづけた。幕末・明治という激動の時代に、さまざまな出来事を見つめつづけた。日本人が操縦してはじめて太平洋を横断し、アメリカに渡った船として広く知られるようになった。勝海舟や福沢諭吉など歴史に名を残した人物もこの船に乗っていた。咸臨丸の航跡をたどることによって、あの時代に生きた人々の喜びや悲しみ、感動や挫折を、はだ身に感じることができる。
【著者略歴】
小西聖一
1939年生まれ、愛知県出身。早稲田大学大学院修士課程(日本史)修了。放送作家。おもな映像作品に「くらしの歴史」(NHK)「廣重の東海道を歩く」(NHKプロモーション)、著書に『くらべてみよう100年前と 日本のくらし』(岩崎書店)『世界はつめい物語 電話のはつめい』(チャイルド本社)『父逍遥の背中』(中央公論新社)「NHKにんげん日本史」全20巻(理論社)など。