教育
【内容紹介】
ノルウェーの社会学者ヨハン・ガルトゥングは、戦争などの〈直接的な暴力〉、貧困・抑圧・差別など社会構造に起因する〈構造的暴力〉、これらを成立させる〈文化的暴力〉がない状態を「消極的平和」であるとしました。
そして、あらゆる暴力がないだけでなく、生命、人間、社会にとって建設的・平和的要素が働いている状況を「積極的平和」と位置付けました。
本書はこのような視点をもとに、「平和ってなんだろう」「戦争がもたらすもの」「人間の尊厳とは」「格差・差別に向き合う」「地球とともに生きる」「作家の思い」という章立てで、平和への想像力を培うヒントになる55冊の絵本を紹介します。
【目次】
■人間の「尊厳」とは
アルマの名前がながいわけ
みんなうんち
アライバル
おとうさんのちず
アンナの赤いオーバー
ブルムカの日記
いのる
わたし あなた
わすれたって、いいんだよ
■「格差」「差別」に向き合う
せかいのひとびと
わたしたちだけのときは
彼の手は語りつぐ
ゆきのひ
むしのほん
聖なる夜に
おばあちゃんとバスにのって
ななしのごんべさん
からすたろう
■「地球」とともに生きる
せいめいのれきし
ぼくからみると
ここで土になる
みずうみにきえた村
111本の木
希望の牧場
魔法のことば
きつねのホイティ
やまのかいしゃ
■「作家」の思い
動物会議
だるまちゃんとてんぐちゃん
戦火のなかの子どもたち
ひろしまのピカ
黄金りゅうと天女
あかりの花
あるひあるとき
マッチ売りの少女
おおきなかぶ
【著者略歴】
1954年長野県松本市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。
公共図書館、学校図書館、安曇野ちひろ美術館などで司書を務める。現在は松本大学松商短期大学部非常勤講師。