生物科学・一般生物学
【内容紹介】
◆あらゆる分野で人類の未来を切り開く可能性を秘める極限環境微生物、その最新の知見を体系的に解説!
◆地球上で最も過酷な環境で生きる微生物、その姿や生態、進化、役割から、それらを活用した産業応用の最新事情を紹介!
◆過酷な場所で生きる極限環境微生物微生物、それらを利用した革新的な技術や社会貢献も詳解!
【主な目次】
序論 極限微生物の先端科学と産業利用の可能性
第1編 極限環境微生物の基盤研究
第1章 極限環境微生物のカルチャーコレクションの役割
第2章 極限環境微生物のエネルギー変換メカニズム
第3章 高/低温環境適応
第4章 酸性/アルカリ性/塩性環境適応
第5章 その他極限環境適応
第2編 極限環境微生物の探索と解析
第1章 新規極限環境微生物の探索
第2章 極限環境微生物の解析
第3編 社会実装研究
第1章 ゲノムマイニング法を用いた新規天然化合物探索
第2章 極限環境酵素/タンパク質の機能解析
第3章 極限環境酵素の作用機構
第4章 材料開発と社会実装
【目次】
序論 極限環境微生物の先端科学と産業利用の可能性
第1編 極限環境微生物の基盤研究
第1章 極限環境微生物のカルチャーコレクションの役割
第1節 極限環境微生物におけるカルチャーコレクションNBRCの取り組み
第2節 理研BRC-JCMにおける極限環境微生物コレクション事業への取り組み
第2章 極限環境微生物のエネルギー変換メカニズム
第3章 高/低温環境適応
第1節 超好熱菌の高温適応戦略
第2節 超好熱菌の低温ストレス応答
第3節 RNAリン酸化修飾がもたらす超好熱性生物の高温環境適応メカニズム
第4節 海底下深部の高温環境に存在する微生物群集とそのサバイバル
第5節 深海底熱水域における微生物生態
第6節 低温菌の環境適応戦略と低温物質生産への挑戦
第4章 酸性/アルカリ性/塩性環境適応
第1節 極限環境微生物の基盤研究
第2節 好アルカリ性微生物のアルカリ適応メカニズム
第3節 藍染め発酵液の菌体外インディゴ還元反応と微生物叢相関
第4節 好塩性微生物の多様性と系統分類
第5章 その他極限環境適応
第1節 極限環境微生物の放射線耐性メカニズム
第2節 大気圏上空および宇宙環境における極限環境微生物の耐性
第3節 有機溶媒耐性微生物の有機溶媒耐性メカニズム
第4節 好圧性微生物の高水圧環境適応メカニズム
第5節 極限環境で復活する鞭毛運動
第2編 極限環境微生物の探索と解析
第1章 新規極限環境微生物の探索
第1節 海底下環境における微生物生命圏とその生態
第2節 ユニークな性質を有する極限微生物の探索
第3節 北極圏・メタンハイドレートサイトの調査 微生物動態とバイオリソース利用
第4節 地下深部の微生物生態分析
第5節 環境サンプルからの極限微生物の分離と応用 一般論からその実際まで
第6節 難培養共生性好熱菌および好冷菌の探索と培養
第7節 南極生息菌類の探索と極限環境耐性メカニズム
第2章 極限環境微生物の解析
第1節 酵母のメカノセンシングと高水圧ストレス応答
第2節 極限環境から分離された好熱性水素細菌の代謝解析
第3編 社会実装研究
第1章 ゲノムマイニング法を用いた天然化合物の探索
第2章 極限環境酵素/タンパク質の機能解析
第1節 超好熱性アーキアのレプリソーム構成タンパク質群の解析
第2節 好熱菌の補酵素NAD(P)生合成:その機能と特徴
第3節 高度好塩性アーキアのカロテノイド生合成経路
第4節 深海由来微生物のセルロース分解酵素の機能解析
第5節 超好熱性アーキアのファミリーB型DNAポリメラーゼのDNA損傷ストレス応答
第6節 糖鎖結合型アーキアS層タンパク質の特徴解析
第7節 超好熱性アーキアにおけるアミノ酸/ピルビン酸酸化代謝の解析
第3章 極限環境酵素の作用機構
第1節 海洋低温菌由来好圧性プロテアーゼの高圧・低温への環境適応
第2節 絶対好圧菌由来イソプロピルリンゴ酸脱水素酵素の耐圧性獲得メカニズム
第3節 アーキアの新規ミスマッチ修復酵素の特性
第4節 高度好熱菌由来tRNA硫黄転移酵素の作用メカニズム
第4章 材料開発と社会実装
第1節 極限環境ウイルス由来タンパク質を用いたナノ粒子材料の開発
第2節 超好熱菌由来タンパク質の実用化
第3節 海洋由来細菌のリグニン関連分子分解酵素の応用展開
第4節 リグニンの有効利用に向けての好熱菌の可能性
第5節 極限環境微生物を用いた醤油諸味粕の分解と再利用
第6節 超好熱菌を用いたキチンからの高効率水素生産系の構築
【著者略歴】
【監修】
伊藤 政博(東洋大学 生命科学部生命科学科 教授)