家政学・生活科学
【内容紹介】
いつまでも治らないのはなぜ? ツライのに医者はわかってくれない・・・
その不調は「心」の問題が原因だった?!
患者との「対話」によって、身体のみでなく「心」も診(み)る内科医が目指す減薬・脱薬漬け医療を本書で体験!
本書は、内科医が治療の一環として実践する、患者の「心」に向き合うカウンセリング=「対話」の一端を読者に体験してもらい、気づきを促す内容となっています。
「身体」という物理面のみを扱うだけですまされてきた医療も、それだけでは限界がある以上、患者の「心」の領域に踏み込む必要があります。本書は、内科臨床においても間違いなく心と心の「対話」が重視されるであろう今後を先取りするものといえるでしょう。
本書は一見変わった本です。ジャンルでいうと「実用書」>「健康」「家庭の医学」になりますが、本書は西洋医学出身の内科医の手になりながら、医学的解説は必要最低限にとどめ、心理面に多くページを割いています。データ一辺倒のエビデンスのみではなく、患者の語りに耳を傾けてきた自身の臨床経験や実感もベースとなっています。
「体質だから」「今までいろいろ試したけれど無理だったから」と諦めていたことに再び希望が持てるように本書をお届けします。
この本でいう「対話」とは?
実際の医療現場では、医師が患者に一方通行的に助言や知識を与えようとする「頭」と「頭」のやりとりが普通です。本書では、頭でわかっていても「心」がついていかない患者に共感し、「心」と「心」で一緒に治癒の道を探っていこうとする受容的態度を理念とし、患者の自律を促すものです。
【目次】
はじめに 医師はあなたの話を聞いてくれますか?
第1章 どうしていつまでも治らないの?
第2章 ようこそDr.笠木の診察室へ--症状別・病気別原因と回復へのヒント
第3章 答えは患者のなかにある
おわりに そして恒常性(ホメオスターシス)からの脱却へ
巻末 「感情分析表」「感情日記」
【著者略歴】
医学博士・内科医。西洋医学に東洋医学、栄養学、心理学等を組み合わせた医療を提供。
2001年、神戸大学医学部医学科卒業。神戸大学医学部附属病院免疫内科等に勤務の傍ら神戸大学大学院医学系研究博士課程修了。
2011年から3年間、米国国立衛生研究所(NIDCR)に特別研究員として在籍。
帰国後は神戸大学医学部付属病院検査部副部長を務め、2018年~2023年、みなと元町内科クリニック院長(神戸)、2023年より笠木ウェルネスクリニック院長(京都)。
大学時代からヨットを始め、東京オリンピック2020では、セーリング部門の競技役員を務める。オリンピック期間中は神奈川県藤沢市に滞在。
兵庫県芦屋市出身。