哲学
【内容紹介】
知りたいと思い、どこまでも問い続けよう。
哲学は「どこまでも問い続けること」です。いますぐ哲学をはじめましょう。本当だろうか、なぜだろうかと問い続けましょう。
トビラを開けて。目の前にあるケーキは「本当にケーキ?」と。
【目次】
はじめに
序 章 哲学するために
「哲学」のイメージ
哲学のみなもと
疑問を持ってどこまでも問い続けよう
批判をしよう
哲学を再開しよう
第I部 疑う、知る
第一章 私たちは本当に「知っている」のか
「知っている」と言う私たち
知らないなんてあるだろうか
常識というワナ
知らないことを知っている
第二章 考え方は「ひとそれぞれ」なのか
幸せとはなんだろう
多様な考え方は相対的になる
考え方が相対的ならどうなるだろうか
ひとそれぞれというワナ
本当に知っていると言える条件(1)
第三章 なぜ「知っている」と言えるのか
空を見上げて
共有すれば「知っている」なのか
根拠があること、確実であること
「確実」なことは確実だろうか
あえてすべて疑ってみよう
本当に知っていると言える条件(2)
第II部 もっと疑う、もっと知る
第四章 心に思ったことは「知っている」ことなのか
アナタハ神ヲ信ジマスカ
相手と意見が合わない
私たちは信じている
独断というワナ
本当に知っていると言える条件(3)
それでも私たちは信じている
第五章 私たちはどこまでも知ることができるのか
夜空の向こう
遠くのものを知っている
ことばと論理を使って知っている
いまここになくても知っている
実在しないものも「知っている」だろうか
本当に知っていると言える条件(4)
私たちはどこまでも知ることができるだろうか
第六章 知ろうとしている「何か」とは何か
これはパイプではないのか
「何か」とその答え
そもそも「答え」とは
答えはどこから来るのだろう
そもそも「何か」とは
「何か」はどこにあるのだろう
けれども存在する「何か」
第III部 存在する
第七章 存在しているのは夢か現実か
胡蝶の夢
現実とはなんだろう
現実だと証明するには
ほかの誰かに証明してもらえるか
あなたはだあれ
私はだあれ
第八章 なぜ私たちは存在するのか
存在する不思議
「何か」が存在するわけ
存在しはじめたわけ
原因の原因
存在し続けるわけ
究極の目的
私たちが持っている意志
私たちに備わる権利
あらたな問い
第IV部 行為する
第九章 何に従って私たちは行為するのか
赤信号は「停まれ」
行為のさまざまな基準
道徳・倫理という基準
道徳・倫理は身につくもの
道徳・倫理には意味がある
ルールは行為の基準ではないのか
赤信号で停まるべきなのは
第一〇章 何が「善い」と言えるのか
赤信号で停まるべきなのに
私たちの言う「よい」
悪い行いをするのは
行為の善悪を決めるのは
ひとつでない道徳・倫理
それでも赤信号で停まるべきなのは
第V部 社会に生きる
第一一章 なぜ誰かとともに生きるのか
人間と石ころ
かけがえのない個人
私たちの社会
個人の生き方と社会の価値観
ひとりで生きる
誰かとともに生きる意味
第一二章 なぜ責任は問われるのか
つまずきの石
「責任」ということば
責任を問うとはなんだろう
責任を問われなかったら
責任とルール
思いどおりに生きるには
第一三章 なぜ価値は生まれるのか
宝石の輝き
価値とはなんだろう
価値があるとわかるのは
価値を決めるのは
どこから価値は出てくるか
人間の価値
価値がある意義
第VI部 人間として生きる
第一四章 なぜ私たちは生きているのか
はかない瞬間、永遠の瞬間
いのちを大切だと思っている
意味があると思って生きている
意味もなく生きている
死について問うには
一度の人生をまっとうする
第一五章 私たちは「人間」でいられるのか
矛と盾
「人間とは何か」という問い
人間の人間らしさとは
人間でないのに「人間らしい」
物のような人間
私たちが人間でいるために
終 章 ふたたび哲学するために
日々の黄昏
考えることは哲学すること
問いはどこにでもある
トビラを開く
おわりに
索 引
【著者略歴】
2023年現在
立命館大学文学部・大阪経済大学人間科学部非常勤講師