日本文学
【内容紹介】
油絵画家の井口は、泥棒に転職した蓮野を連れて、数十年前に置時計を譲ってもらった、ロデウィック氏という発明家の富豪の元へ訪れる。
芸術に造詣の深いロデウィック氏は後日、井口の絵を見るために彼のアトリエに訪れるが、立てかけてあった絵を見て、「この絵とそっくりな作品を見た憶えがある」と気が付いてーー?
未発表の絵の謎を追って、井口と蓮野が大正時代を駆け回る!
『方舟』『十戒』で話題の夕木春央、最新作!
【著者略歴】
2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。
同年、改題した『絞首商會』でデビュー。
近著に『サーカスから来た執達吏』『時計泥棒と悪人たち』『十戒』がある。
『方舟』で「週刊文春ミステリーベスト10 国内部門」「MRC大賞2022」第1位。