日本文学
【内容紹介】
誰が少女を殺したのか。素人探偵が事件を追う本格的なミステリー小説。それは水の張っていない水槽の中でじっとしていた。人形ではない。全裸で仰向けになり、両足は水槽の縁に掛かっていた。刺し傷の数は数える気にならなかった。
【目次】
第1章・家出/第2章・殺人/第3章・倒錯/第4章・過誤
【著者略歴】
1960年、兵庫県生まれ。関西大学大学院修士課程を修了後、セイコーエプソン株式会社に入社。従来のキャッシュレジスターからPOSレジへ転換させたエポックメイキング製品を企画、開発。自身が発明者となる特許群を日米欧で多数出願し、登録。商品企画、開発設計から知財管理まで広範囲に従事する。初めて小説を書いたのは会社員時代の2013年、小説現代・長編新人賞に応募。その小説が一次選考を通過し、小説家を目指す。2022年、セイコーエプソンを退社、「下弦の月に消えた女」で小説家デビュー。