日本文学
【内容紹介】
いつも栄三が教えてくれる、
人の縁の大切さ、面白さ。
旅の道中で出会った女が抱える屈託とは?
人情時代小説シリーズ第九弾!
大店の主人田辺屋宗右衛門ら馴染みの面々と大山詣りに出かけた秋月栄三郎は、旅の女おきんと出会い、同道することに。
おきんは親族と合流するつもりだというが、親族は現れない。
「もとより連れなどおらぬようですな」訝る栄三郎の読み通り、おきんは懐に曰くのある五十両を抱えて単独行の途中だった。
そして背後には、おきんを付け狙う男二人の影があり……?
【著者略歴】
1961年大阪市生まれ。
立命館大学卒業後、松竹入社。
松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。
以後、演劇制作や舞台の脚本、『水戸黄門』等のテレビ脚本を数多く手掛けた。
2010年、『取次屋栄三』(祥伝社文庫)でデビュー以来、20巻の大人気シリーズとなる。
滋味深い人物描写にファンは多い。
著書に「居酒屋お夏」「八丁堀強妻物語」シリーズ 『それからの四十七士』他。