日本文学
【内容紹介】
泣いて笑ってふっと気持ちが軽くなる、人情長屋へようこそ
25歳、年増と呼ばれはじめた、おせい。
その部屋に突然転がりこんだのは、元の勤め先の女主人で…
25のおせいが暮らすのは、神田明神近くの『なんてん長屋』。
由来は、難点のある住人ばかりなこと。
おせいは目と鼻の先の料理屋『とくとく亭』で働いている。
だが思わぬ災難が。
元の勤め先の女主人お染が、おせいの部屋に転がり込んできたのだ!さらに、井戸浚いを手伝う幼な子に、心配な様子を見た長屋の女衆が、いらぬお節介を焼き始め……心温まる人情時代劇。
【著者略歴】
山形県生まれ。
女性誌を中心にライターとして活動した後、作家デビュー。
「読売屋お吉甘味帖」「女房は式神遣い!」(ともに祥伝社文庫)や「結実の産婆みならい帖」(朝日文庫)「茶屋『蒲公英』の料理帖」(PHP文芸文庫)「新川河岸ほろ酔いごよみ」(光文社文庫)等、数々の時代小説シリーズを著す。
本作は、長屋の女房たちが朗らかに活躍する人情物語。