日本文学
【内容紹介】
大切な人を奪われた恨みと悲しみ。
残された者たちは--
剣一郎は新たな犠牲を食い止められるか?
260万部突破の大ロングセラーシリーズ!
遣り手だが傲岸不遜。
出世のために人に取り入るのがうまい狡猾な男。
旗本の坪井貞道はとかく悪い噂が多かった。
今も小間物屋の美しい内儀に言い寄り、何か画策しているようだ。
青柳剣一郎はそんな坪井の動きに不審を抱き、身辺を探り始める。
ところが老中から横槍が入る。
坪井とは一体何者なのか?そんな折、剣一郎は15年前のある夫婦殺しの話を耳にし……。
【著者略歴】
1947年、東京生まれ。
83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。
87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。
本書は、正義を貫き、情に篤い風烈廻り与力・青柳剣一郎の活躍を描く、大ロングセラーの人気シリーズ第66弾。
近著に『もうひとつの評決』『偽証法廷』『妖刀』(祥伝社文庫)がある。