語学
【内容紹介】
ことばは今この瞬間に動き、獲得され、歴史的に変化し、ミクロ、マクロに渡って変異する。
そのとき、何がどう働いているのであろうか。
そこにある「未知なるもの」の解明こそがことばの動的な性質の鍵となる。
本書『動的語用論の構築へ向けて』(第4巻)は、「言語哲学」と「相互行為言語学」の合同、「会話分析」「実験語用論」「言語人類学」「イン/ポライトネス」など、分野を横断する新しい語用論の領域に挑戦する。
執筆者一覧(掲載順):チー=ヘー・エルダー、カーシャ・M.・ヤシュチョウト、田中廣明、ツォイ エカテリーナ、多々良直弘、横森大輔、小澤雅、三浦優生、中村太戯留、高田明、梶丸岳、大塚生子、抽冬紘和、窪田悠介、井戸美里
【目次】
第I部 言語哲学・デフォルト意味論・社会的語用論
第1章 動的なディスコースの意味のための動的な機能的命題に向けて
チー=ヘー・エルダー カーシャ・M.・ヤシュチョウト
翻訳・訳注・解説:田中廣明
第II部 談話分析・相互行為言語学・会話分析
第2章 発話権の獲得および維持における競争的言語行動
-日本語およびロシア語の三者間課題達成会話データより-
ツォイ エカテリーナ
第3章 激動するメディアとメディアスポーツ報道における言語行動の分析
多々良直弘
第4章 生徒の聞き手行動「はい」「うん」と参加フレーム
-楽器レッスンの相互行為分析から-
横森大輔
第5章 日本語の自然発生会話における一人称代名詞の動的な表出
-「主張」を含む連鎖に着目して-
小澤 雅
第III部 実験語用論・言語獲得・社会神経科学
第6章 取り立て詞ダケ・モの理解の発達
三浦優生
第7章 保護フレームと関連感知によるユーモア理解の動的語用論
中村太戯留
第IV部 言語人類学-言語社会化と記号論
第8章 物語りと感情
-グイ/ガナの場所をめぐるトークの分析から-
高田 明
第9章 プイ語の掛け合い歌における静と動
-定型性と記号論的行為主体性-
梶丸 岳
第V部 動的語用論の展開-イン/ポライトネス・共通基盤化・慣習的含意
第10章 動的イン/ポライトネス研究の試み
-談話的アプローチとインポライトネス場面-
大塚生子
第11章 ELFディスコース内での共通基盤化における談話標識soの使用と機能
抽冬紘和
第12章 形式動的語用論の構築へ向けて
-慣習的含意概念の再検討-
窪田悠介・井戸美里
【著者略歴】
京都工芸繊維大学名誉教授。
専門は、語用論、動的語用論、英語語法文法研究。
主要業績: 『語法と語用論の接点』 (1998 年、開拓社)、Stpehen C. Levinson (著)『意味の推定: 新グライス学派の語用論』 (共訳、2007 年、研究社)、「新グライス学派語用論からみた否定の諸問題- 否定的な推意から否定へ- 」 『否定と言語理論』(2010 年、開拓社)、「動的語用論の構築に向けて- 共通基盤化(grounding)の実際を例証する-(全体趣旨)」日本語用論学会第20 回大会発表論文集第13 号』 (2018 年、日本語用論学会)
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<<語学>> 動的語用論の構築へ向けて 第4巻 / 田中廣明 / 秦かおり
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商品の詳細
JAN | 9784758913782 | 管理番号 | BO4916233 | 発売日 | 2025/01/09 |
定価 | 4,400円 | メーカー | 開拓社 | 型番 | - |
著 | 田中廣明 | 著 | 秦かおり | 著 | 吉田悦子 |
カテゴリ | 本 ≫ 書籍 ≫ 語学 ≫ その他 |
備考
