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<<英米エッセイ・随筆>> イギリスの忘れられた子供の本 / 鶴見良次
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<<英米エッセイ・随筆>> イギリスの忘れられた子供の本 / 鶴見良次

買取価格 800円
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商品の詳細

JAN 9784255013589 管理番号 BO4359491 発売日 2023/12/26
定価 2,970円 メーカー 朝日出版社 型番 -
鶴見良次
カテゴリ  ≫ 書籍 ≫ エッセイ・随筆 ≫ 英米エッセイ・随筆

備考

英米エッセイ・随筆
【内容紹介】
イギリスの児童文学にもイギリス文学史で言われる「キャノン(正典)」による「偉大な伝統」が形成されてきた。

いわゆる「名作」の歴史である。それに対し、本書が目指すのはそれとは異なるもう一つの「イギリス児童文学史」の試みである。

すなわち、「名作」として今日まで知られているもの以外に、どのような本が、どのような時代に、どれほど、どのように読まれたかが

問いとなる。

膨大な歴史資料から解明するイギリス近代の子供の読書世界。

【目次】
■序 論

イギリス児童文学の「偉大な伝統」

イギリス帝国の子供の本

忘れられた子供とその本

児童文学の現代的概念

論述の方針

■第一章 子供用の聖書の誕生

ジャン・フレデリック・オステルヴァルド『簡約聖書物語』([一七一二年あるいはそれ以前])他

子供用の聖書 

子供に聖書を読ませることの是非

ジャン・フレデリック・オステルヴァルド『簡約聖書物語』

ジョゼフ・ハザード刊『簡約 旧約・新約聖書物語』(一七二六)と著者不詳『子供の聖書』(一七六三)

イギリス帝国の子供の聖書

■第二章 ピューリタン後裔の子供の讃美歌

アイザック・ウォッツ『聖なる歌』(一七一五)

「良き教えの本」の伝統

最も美しい讃美歌の作者

讃美歌の教育的効用 

ピューリタン的な要素--ジェイムズ・ジェインウェイ『子供のための遺言』

(一六七二)とエイブラハム・チア『子供のための鏡』(一六七三)

『聖なる歌』のトラクトとその国際的流布

宗教的な児童書の役割の終焉

■第三章 イギリス帝国の子供の物語

ジョン・ニューベリー刊『靴二つさんの物語』(一七六五)とその続編(一七六六)

子供のために書かれた最初の写実主義的小説

妖精物語的世界観と近代的市民道徳

魔女と女教師

女教師が主人公の童話の誕生

弟トムの冒険物語

イギリス帝国の辺境への憧れと地理

慈善と冒険--二つのイギリス近代 

女の子と男の子の立身出世物語

■第四章 「学者犬」の童謡

セアラ・キャサリン・マーティン『ハバードおばさんとその犬の滑稽な冒険』(一八〇五)他

擬人的な動物の童謡

『ハバードおばさんとその犬』とその原作者

ハリス版とキャトナック版の異同

『ハバードおばさんとその犬』後編と続編(一八〇六)

『トロットおばさんとその猫』(一八〇三)

大道芸「学者犬」としてのハバードおばさんの犬

ジョージ・クルックシャンク<<犬の時代>>(一八三六)

ハバードおばさんとその犬のイギリス近代

■第五章 子供の本における残酷性

ペロー童話、グリム童話の受容小史

セアラ・トリマー『教育守護者』(一八〇二-〇六)の妖精物語批判

フェリックス・サマリー『伝承妖精物語集』(一八四五)におけるペロー童話の改変

英訳『グリム民話集』(一八二三、二六)における改変

ジョン・フォックス『殉教者の書』(一五六三)とメアリー・マーサ・シャー

ウッド『フェアチャイルド家物語』(一八一八)の残酷性

残酷性の忌避/残酷性の利用 

アミーリア・オーピー『黒人の嘆き』(一八二六)の残酷性

残酷性と児童文学の近代化

■第六章 妖精物語論争と近代的児童文学観の成立

『ジョージ・クルックシャンクの妖精文庫』(一八五三-六四)

妖精物語の挿絵画家としてのジョージ・クルックシャンク

妖精物語論争の顛末--クルックシャンク、ディケンズ、ラスキン

妖精物語と民俗学

妖精物語の二つの神聖化--近代的児童文学観の成立

■第七章 堕落しかつ無垢な子供たち

チャールズ・ディケンズの「子供の文学」

「子供の文学」と「児童文学」 

ディケンズにおける忘れられた子供の本

『大いなる遺産』(一八六〇-六一)のピップの罪悪感

罪深い/有罪の、無垢な/無罪の

イギリス帝国の堕落しかつ無垢な子供たち

■第八章 子供の現代生活の物語

ロバート・バーンズ挿絵『ストーリー=ランド』([一八八四])他

「絵も会話もないなんて」

挿絵画家ロバート・バーンズ

農村画とファンシー・ピクチャーの系統

シドニー・グレイ『ストーリー=ランド』の物語と挿絵

宗教的トラクト協会の児童書 

バーンズ挿絵版のウォッツ『聖なる歌』([一八八五])とバーボールド夫人『子供の散文の讃美歌』(一八六五) 

メアリー・ルイーザ・モルズワース『ロビン・レッドブレスト--女の子のための物語』(一八九一)他

大衆文化における子供の現代生活の画家 

■結 論

あとがき

初出一覧

図版出典

参考文献

人名索引

【著者略歴】
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科単位取得満期退学。

ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員などを経て、現在、成城大学文芸学部英文学科教授。

博士(文学)。
英語・イギリス文学専攻。
著書に『マザー・グースとイギリス近代』(岩波書店 日本児童文学学会特別賞)、

『イギリス近代の英語教科書』(開拓社)、『世界・日本 児童文学登場人物辞典』(項目執筆 玉川大学出版部)、

The Cambridge Guide to Children’s Books in English(項目執筆 Cambridge University Press)ほか。