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<<風俗習慣・民俗学・民族学>> ラクダの文化誌 / 堀内勝
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<<風俗習慣・民俗学・民族学>> ラクダの文化誌 / 堀内勝

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商品の詳細

JAN 9784831826763 管理番号 3Z252026 発売日 2024/09/13
定価 2,035円 メーカー 法藏館 型番 -
堀内勝
カテゴリ  ≫ 書籍 ≫ 政治・経済・社会 ≫ 風俗習慣・民俗学・民族学

備考

風俗習慣・民俗学・民族学
【内容紹介】
 ラクダは古くから、伝統的アラブ社会の生活や文化の形成に深くかかわり、生活の糧としてのみならず言語や文学、芸術、生活様式や価値観にも多大な影響を与えてきた。
アラブ遊牧民はラクダをどう位置づけ、どう扱い、共に生きてきたのか。

砂漠の民が用いるラクダに関する様々な言葉、伝説や文献などの資料、現地調査をもとに、「ラクダ」という動物と、それと深くかかわってきた家畜文化・遊牧民文化・アラブ文化の実態を克明に描き出す。

はじめに
第1章 アラブのラクダ観
第2章 名高いラクダ--アラブ種の名種、名産地
第3章 ラクダを崇める--サムード族伝説と神聖ラクダ
第4章 ラクダを記す--歴史に名高いラクダ
第5章 ラクダを叙す--ラクダの体の部位(1)
第6章 ラクダのコブ(瘤)について--ラクダの体の部位(2)
第7章 ラクダの蹄について--ラクダの体の部位(3)
第8章 ラクダが生きる--成長段階
第9章 ラクダが年とる--ラクダの年齢階梯
第10章 ラクダが群らがる--「群れ」考(1)
第11章 ラクダを数える、頭数--「群れ」考(2)
第12章 ラクダが鳴く(1)--アラブの擬声音文化考(1) ラクダ以外の動物のオノマトペ
第13章 ラクダが鳴く(2)--アラブの擬声音文化考(2) ラクダのオノマトペ
第14章 ラクダが運ぶ--駄用ラクダ
第15章 ラクダが引っ張る--牽引用ラクダ
第16章 ラクダに乗る--乗用ラクダ・旅用ラクダのこと
第17章 ラクダが歩く--距離単位、ラクダ日
第18章 ラクダが踊る--キャラバンソングについて
第19章 ラクダに据える--ラクダ鞍の考察
第20章 ラクダに掛ける、吊るす--運搬用荷具
第21章 ラクダで身をあがなう--血の代金とラクダ
第22章 ラクダで娶る--婚資について
第23章 ラクダで税を払う
第24章 ラクダを信じる--ラクダに関する俗信
引用・参照文献
おわりに
文庫版あとがき

【目次】
はじめに
第1章 アラブのラクダ観
1 ラクダはひとコブ/2 野生ラクダ/3 ラクダの異称/4 ラクダと交わってできた動物/5 「ラクダ飼育はユダヤ人から」の伝承
第2章 名高いラクダ--アラブ種の名種、名産地
1 アラブ種について/2 南方系ラクダ(1)--魔性のラクダ マフリー種、イード種/3 南方系ラクダ(2)--アルハブ種他/4 北方系ラクダ(1)--ヌウマーン王とラクダ/5 北方系ラクダ(2)--マーリク種(M?likiyyah)/6 並のラクダと高貴なラクダ
第3章 ラクダを崇める--サムード族伝説と神聖ラクダ
1 伝説のアラブ族(古アラブ族)/2 サムード族について/3 神聖ラクダの特徴/4 預言者サーリフの人物像/5 「神聖ラクダ」の殺害者/6 故事、諺となった「神聖ラクダ」殺し/7 サーリフ及び彼の雌ラクダの聖化
第4章 ラクダを記す--歴史に名高いラクダ
1 預言者ムハンマドとラクダ/2 ラクダの戦い/3 「手綱の持主」と「大声ラクダ」
第5章 ラクダを叙す--ラクダの体の部位(1)
1 アラブ詩の主たる詩型カスィーダQa??dah/2 カスィーダ詩誕生の突然性/3 詩作における砂漠的発想/4 ワスフ wa?f(叙景歌)について/5 動物描写/6 ジャーヒリーヤ詩人達のwa?fの好み/7 wa?fの具体的イメージ/8 ラクダの観相術
第6章 ラクダのコブ(瘤)について--ラクダの体の部位(2)
1 ラクダのコブのイメージ/2 サナーム(コブ)の結ぶ像/3 コブの上部/4 コブの基部/5 コブの前後部/6 コブの脂肪/7 ラクダのコブの一片、一切れ/8 「コブの高い」ラクダ/9 コブの無いラクダ/10 コブが不明なラクダ
第7章 ラクダの蹄について--ラクダの体の部位(3)
1 偶蹄ゆえにこそ/2 ラクダの蹄のイメージ/3 ラクダの蹄のより細かな名称/4 ラクダの足跡/5 ラクダの蹄の傷と保護
第8章 ラクダが生きる--成長段階
1 動物の「子」について/2 アカンボ期ラクダ/3 コドモ期ラクダ/4 ワカモノ期ラクダ/5 オトナ期ラクダ/6 オトナ期雄ラクダ/7 オトナ期雌ラクダ/8 トシヨリ期ラクダ
第9章 ラクダが年とる--ラクダの年齢階梯
1 ラクダの年齢概念/2 当歳ラクダ/3 二歳ラクダ/4 三歳ラクダ/5 四歳ラクダ/6 五歳ラクダ/7 六歳ラクダ/8 七歳ラクダ/9 八歳ラクダ/10 九歳ラクダ/11 一〇歳以上のラクダ/12 「動物の死」の概念
第10章 ラクダが群らがる--「群れ」考(1)
1 「混合家畜の群れ」について/2 「羊」中心の混合家畜/3 「ラクダ」中心の混合家畜/4 イビル ibil(ラクダの群れ)について/5 「放牧中の」ラクダの群れ/6 「雄の」ラクダの群れ/7 比喩化された「ラクダの群れ」
第11章 ラクダを数える、頭数--「群れ」考(2)
1 ラクダの頭数/2 〈二〇頭〉までのラクダ/3 〈四〇頭〉以内のラクダ/4 〈四〇~六〇頭〉のラクダの群れ/5 〈六〇~八〇頭〉のラクダ/6 〈八〇~一〇〇頭〉のラクダ/7 〈一〇〇頭〉以上のラクダ/8 〈二〇〇頭〉以上のラクダ/9 〈一、〇〇〇頭〉のラクダ
第12章 ラクダが鳴く(1)--アラブの擬声音文化考(1) ラクダ以外の動物のオノマトペ
1 「鳴く」という概念/2 羊、山羊類の「鳴き声」/3 馬の「鳴き声」/4 ロバ、ラバの「鳴き声」/5 牛の「鳴き声」/6 犬の「鳴き声」/7 猫の「鳴き声」/8 その他の獣畜類の「鳴き声」/9 『アラビアンナイト』のなかから
第13章 ラクダが鳴く(2)--アラブの擬声音文化考(2) ラクダのオノマトペ
1 「ラクダの声」の多層性/2 ラクダの声を理解した預言者の話/3 総括語「ルガーウ」rugh?’ について/4 「明瞭な」ラクダの鳴き声/5 不明瞭な鳴き声/6 ラクダの感情表現/7 成長段階による「鳴き声」の相違/8 「性別による」鳴き声/9 その他鳴き声に関係する声音
第14章 ラクダが運ぶ--駄用ラクダ
1 「ラクダ荷」--重さ、運搬の単位/2 荷駄を運ぶ/3 「駄用ラクダ」の名称九種
第15章 ラクダが引っ張る--牽引用ラクダ
1 〈牽引〉の概念/2 あくまでも牽引〈車〉ではなく/3 農耕用ラクダ/4 回転ラクダ/5 井戸水の汲み上げラクダ/6 〈水汲みラクダ〉四種/7 年老いた「農耕用ラクダ」のエピソード
第16章 ラクダに乗る--乗用ラクダ・旅用ラクダのこと
1 ドロメダリー dromedaryについて/2 乗る時の唱え言/3 ラクダに相乗る/4 「相乗り」の法/5 乗用ラクダの名称三種/6 旅用ラクダ
第17章 ラクダが歩く--距離単位、ラクダ日
1 ラクダの話題/2 一日行程/3 距離の単位/4 ラクダ日/5 almanac(暦、年鑑)とラクダ/6 同一ペース、変更ペース/7 ラクダの走り
第18章 ラクダが踊る--キャラバンソングについて
1 文学作品のなかのキャラバンソング/2 ラクダのリズム感覚/3 砂漠の特性との関連/4 ハーディ ??di(先導者)の技量/5 実働から芸能、芸術へ/6 キャラバンソングの起こり/7 キャラバンソングの内容/8 催馬楽との共通性/9 詩の韻律型式への発展/10 アラビア歌謡への発展
第19章 ラクダに据える--ラクダ鞍の考察
1 鞍について/2 「馬鞍」について/3 ロバ、ラバの鞍について/4 南アラビア系ラクダ鞍/5 北方アラブ系ラクダ鞍について/6 ラフル ra?l(ラクダ鞍)及びリフラ ri?lah(旅)について/7 その他の「ラクダ鞍」の名称/8 両輪の総称/9 「輪」の部分名称と機能/10 「居木」の名称と機能/11 アラブの「ラクダ鞍」の他文化への影響
第20章 ラクダに掛ける、吊るす--運搬用荷具
1 〈葉〉器--ナツメ椰子の葉で編んだ荷カゴ/2 〈毛〉器--ラクダ毛・ヤギ毛で編んだ荷袋/3 〈皮〉器--ラクダ皮で製した皮袋
第21章 ラクダで身をあがなう--血の代金とラクダ
1 血の復讐/2 血の償い/3 ラクダの鑑定人、算定人/4 人の命をラクダで支払うと/5 人体の部位をラクダで支払うと/6 「女性」の血の代償/7 「奴隷」その他の血の代償/8 血の代償の事例/9 血の代償の近代の事例
第22章 ラクダで娶る--婚資について
1 婚資の概念/2 「婚資」の用語/3 結納について/4 都市・定住民の婚資/5 『千一夜物語』のなかの「婚資」/6 遊牧民のマハル
第23章 ラクダで税を払う
1 税と家畜/2 税の季節/3 税の対象となる家畜とは/4 シュトゥル shutr「兎唇」動物について/5 アフウ ”afw(課税対象の境界頭数)について/6 家畜の頭数と税/7 ラクダ=本位貨幣、ガナム=補助貨幣
第24章 ラクダを信じる--ラクダに関する俗信
1 砂漠の舟/2 ジンとラクダ/3 民間療法/4 アラブの夢判断

引用・参照文献
おわりに
文庫版あとがき

【著者略歴】
1942年6月山梨県甲府市生まれ。
甲府第一高校卒業、東京外国語大学アラビア語科卒業、カイロ・アメリカ大学M.A.取得、同大学フェロー、中部大学国際関係学部教授、現在同大学名誉教授。
アラブ・イスラム世界や遊牧民文化を中心に、言語人類学、民族誌、エスノサイエンス、口承文化・文芸を専門とする。
著書『砂漠の文化』(教育社)、『ラクダの文化誌』(リブロポート。
86年サントリー学芸賞)。
翻刻注解・校定編著『鷹の書』(取扱い 信州イスラーム勉強会)。
『ラクダの跡』(第三書館)。
訳書T.アル・ハキーム著『オリエントからの小鳥』(河出書房新社)、アル・ハリーリー著『マカーマート』(3巻本、平凡社)など。