通常版+メロンブックス限定ダブルカバー付/アウラはかねてから検討していた「宰相」と「元帥」の役職を置き、宰相にレガラド子爵フィデルを、そして元帥にプジョルを任命した。 妊娠中のアウラにとって、国務の負担が減ることは喜ばしくもあったが、望まない方向に国が進みかねない危険性も孕んでいた。 また、同時に善治郎も今後のことを考えて公爵位を賜ることになる。 国内情勢も大きく変化しつつあったが、アウラは双王国の対応から北大陸への懸念を抱き、善治郎にウップサーラ王国訪問を頼む。 フレアの側室入りの交渉に加え、北大陸の様子を直接見られるというメリットはあるが、木造帆船で数ヶ月にも及ぶ危険な航海に出ることは、善治郎にとって受け入れがたい話。 そこでアウラは、少しでも安全な航海にするためになんと『瞬間移動』の魔道具を造ってもらおうと提案するのだった。
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