ライトノベル(文庫)

雪があたたかいなんていままで知らなかった

集英社オレンジ文庫×手塚プロダクションの最強コラボでお贈りする、感動の青春ミステリー！「僕なんてこの世界から消えてしまえばいい」そんなことを思っていた僕、澤村千尋の前に、赤いマフラーの女の子が現れた。でも、彼女の姿は僕にしか見えないようで…!?幽霊少女（仮）は自分が何者なのかわからなかったみたいで、僕は彼女の身元捜しをお願いされてしまう。本当はこんなことに関わっちゃいけないんだ。僕が密かに魔王って呼んでいる従兄の義孝さんに知られたら、最大級の攻撃が降ってくるに違いないから…。それでも、僕はクラスメートの岩木君に背中を押されるかたちで幽霊少女の身元を調べることにした。ただ、岩木君と二人だけだとわかることはあまりなくて、彼の提案で隠れ学年トップの桐岡さんを巻き込むことになったんだ。桐岡さんは僕達が思いもしなかった切り口で、幽霊少女から新しい情報を引き出してくれた。それからは三人…ううん、四人で協力して身元を調べながら、放課後の時間を過ごした。それはいつしか、僕にとって楽しい時間になっていったんだ。だから、想像もしなかった。あんな悲しい別れが待っているなんて……。