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マイナーゲーム機好きSのレゲー話 | 見せてもらおうか、アサルトスーツの性能とやらを!SFC『重装機兵ヴァルケン』

マイナーゲーム機好きSのレゲー話 | 見せてもらおうか、アサルトスーツの性能とやらを!SFC『重装機兵ヴァルケン』

1980年代ロボットアニメブームの時、おもちゃ・プラモデルのコーナーは夢で溢れていましたが
テレビゲームの方ではちょっと悪夢で溢れていたような気がします。
1980年代中頃になると『オーガス』『マクロス』『Zガンダム』『トランスフォーマー』などの
ビッグタイトルが次々と微妙なクオリティのキャラゲーで発売されました。
大人達の商戦という戦争に子供達は犠牲となり、
あまりのつまらなさで絶望をたくさん味わったと思います。
初期のロボットゲームは変形できることがかなり売りになっていたと思いますが、
肝心なゲームが単調なシューティング、微妙なゲームバランスで飽きるのも早かったです。

最初に完成形を見せたのがPC-88の『ヴェイグス』かと思います。
当時のパソコンはゲームを動かすに適していませんでしたがそこは流石ゲームアーツ、
キャラ大きめのアニメチックなロボットアクションゲームをみごと作り上げました。
自機がターンするなど細かい描写やOVA的な豪華なオープニングで
ロボットアニメファンの心を掴んだと思います。

【PCソフト】PC-8801SRソフト VEIGUES(ヴェイグス)

そして1990年、メガドライブでメサイヤがひっそりと重装機兵シリーズ第1弾となる『重装機兵レイノス』を発売。
『レイノス』は今では名作として語られますが、
難易度が高かったため当時ゲーム雑誌では低評価を喰らいました。
しかしコツを掴めば面白いことと、ヴェイグス以上にアニメチックな演出もあったことでゲーマーからは好評を得ました。
そこにはガンダムのゲームで欲しかったものがありロボット愛に満ちあふれてもいました。

『レイノス』で手応えを感じたのかメサイヤは重装機兵シリーズ第2弾となる続編を発売するのですが、
それこそが待ち望んでいたロボットアクションゲームの完成形でした。
1992年にスーパーファミコンで発売された『重装機兵ヴァルケン』は
『レイノス』の欠点を改善しすべての面でパワーアップ!
こちらも難易度の高さはそこそこあるのですが、
やはりコツを覚えると面白く多彩になったアクションも魅力的でした。

『レイノス』で好評だった細かい演出がさらに細かくなり、プレイしつつ画面の隅々までじっくりと見ていたくなります。
ロボットの動き、攻撃の仕方、砂埃、弾が当たった箇所はへこむ等々おそろしいほど細かい!
自機の動きに関しては頭の天辺から足の爪先までしっかり動き、
鈍めの動きと重力を感じる着地もまたロボット感・リアリティがあって素晴らしかったです。

グラフィックの描き込みは今見ても芸術と思えるくらい綺麗ですが、
キャラデザにアニメーターの『うるし原智志』氏を起用している点も見逃せないです。
これはもうステージスタートからボス戦までのひとつひとつが名場面と言っていいほどで録画しておきたくなります。

8メガビットROMの中にロボットアニメを濃厚に詰め込まれたこのゲームは
今でも人を熱くさせるほど魅力をまったく失っていません。
SFC『重装機兵ヴァルケン』は間違いなく密かに歴史的重要な作品だと思います。
ぜひこれをプレイして今時の3Dゲームと一味違う迫力と面白さに気付いてほしいです。

【SFC】重装機兵ヴァルケン
【音楽CD】重装機兵ヴァルケン
【攻略本】重装機兵ヴァルケンのすべて~The VALKEN Book~
【攻略本】SFC 重装機兵ヴァルケン 公式ガイドブック

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